NPO法人日本ファンドレイジング協会がまとめた「寄付白書2011」によると、2011年に東日本大震災の復興支援のために寄付をした人は、8,457万人に及び、この数は2010年の15歳以上の人口の76.4%に当たるという。そして、寄付金の総額は、3,899億円だという。
また、2011年のボランティア活動については、参加人数が4,290万人で、活動時間は72.6億時間だという。これは、1人1か月あたり14.1時間ボランティア活動をしたことになり、時給を1,818円で計算すると、金額換算では、13.2兆円となり、名目GDPの2.76%に相当するという。
寄付の国際比較では、日本は個人・法人あわせて1兆922億円で名目GDPの0.4%であるのに対して、アメリカは2,909.9億ドルで 名目GDP比2.0%、イギリスは145億ポンドで名目GDP比1.04%だそうなので、寄付文化の年輪に差がある分、日本は負けている感じである。
しかし、朗報もある。ふるさとへの寄付金である佐賀県のふるさと納税制度では、寄付金の用途が指定できるというのだ。有明海の再生、図書館・博物館の資料整備、県内の特定の県立学校への応援、J1サガン鳥栖への支援・・・・といった具合である。
このような透明性の高い寄付文化のメニューが今後増えてくれば、国民も安心して寄付ができるようになるだろう。
さて、5月16日の日経新聞によれば、2011年の1世帯当たりの平均貯蓄額は、1,664万円で、特に世帯主が60歳以上の場合、その1/3は2,500万円以上あったという。寄付しようと思えば寄付できる余裕のある人が、まだたくさんいるということだろう。
しかし、勿論、金額の多寡で人の心の優しさ、温かさは測れるものではない。世の中には、「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」で月に20万円もすってしまう若者もいれば、なけなしのお金や大事な積立金を寄付に回そうとする子供達もいるからである。
今財政危機で世界を騒がしているギリシャには、無償の愛、無限の愛を表す「アガペ」という言葉があるが、私たちも、たまには、そんな高尚な世界に浸ってみるのもよいのではないだろうか。


by yasutaroh
中国の権力闘争の苛烈さ